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リサ・ラーソンのネコ、53,000円——北欧フェアで夫が買ってきたもの

2026 5/30
家具・雑貨
2026年7月5日
⏱ 読了目安:約8分
いえづくりブログ — 番外編 | 📚 連載一覧
第8話 / 連載中
番外編

⏱ 読了目安:約10分

👩 妻のひとこと

今回は、きっかけをつくったのは私です。北欧フェアの情報を見つけて夫に教えたのは、私でした。だから、その後に起きたことに文句が言えるのかどうか、少し迷っています。

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

目次

今回は、妻が見つけた

複数の雑貨屋が共催する北欧フェア——ノルディックマーケット——の告知を、私が見つけました。

インテリアや北欧雑貨が好きなお店が集まって、期間限定で開かれるイベントです。ヴィンテージのものも並ぶと書いてありました。これは夫が好きそうだと思い、話したのは私でした。

妻
「行ってみたら?」と言いました。このひとことが、後から少し引っかかることになります。

これまでの番外編は、いつも夫が先に動いていました。「照明を見に行こう」という口実でHIROSHIMAを買い、Yチェアを見に大阪まで出かけ、展覧会には一人で足を運び、東京にも行きました。夫が動いて、私が後からついていくか、家で結果を待つ——そのパターンが続いていました。

今回は、私が先に動きました。

当日、妻は実家へ

イベントの当日、実家の手伝いがあって行けませんでした。夫は一人で出かけることになりました。

妻
「一人でも行ってきていいよ」と言いながら、少し心配でした。「一人で行かせると何か買ってくる」——これまでの経験でよくわかっていたので。

実家の手伝いをしていると、夫からLINEが届きました。写真が二枚。木製の棚の上に北欧の雑貨がいくつも並んでいて、その中に、丸い陶器が二体、写っています。

夫

「ブルドッグかネコか、どっちにしようか」

どっちかを買う前提で聞いてくる。これまでも何度もそういうことがあって、そのたびに「なぜいつも買う前提なの?」と思うのですが、今回に限っては、そのイベントを教えたのは私です。文句を言えるのか、言えないのか。

とりあえず、聞きました。

妻
「いくらなの?」
夫

「……言いたくない。イッタラバードとかも色々あるよ」

値段を言いたくない。それだけで、大体わかります。

ヴィンテージのものだから

しばらくして、また連絡が来ました。

夫

「どっちも古いものなんだけど、ネコのほうがリーズナブルだよ」

「古いもの」という言葉が気になりました。ヴィンテージ、ということです。

ここで少し、リサ・ラーソンについて書いておきます。

💡 リサ・ラーソンとは
1931年生まれのスウェーデンの陶芸家。2024年に92歳でその生涯を閉じました。1954年にグスタフスベリ社に入社し、1980年に退社するまでの26年間で、約320種類もの作品を生み出しました。素朴で温かみのある動物や人をモチーフにした作品が多く、同じく北欧デザイナーのカイ・ボイスンが大切にした言葉「線は笑うべきだ」と通じるような、どこかほっとする表情が特徴です。1992年にはケラミックステュディオンを設立し、代表作品の復刻や新作発表を晩年まで続けました。日本でも長年にわたって愛されており、北欧雑貨の中でも特に人気の高いアーティストです。
💡 グスタフスベリのシールがあるものは「ヴィンテージ」
リサ・ラーソンの作品には、グスタフスベリ在籍時代(1954〜1980年)に作られたものと、それ以降にケラミックステュディオンで復刻・新作として作られたものがあります。底面に「Gustavsberg(グスタフスベリ)」のシールや刻印があるものは、1980年以前に作られたヴィンテージ品です。同じ型を使っていても、年代によって釉薬の色味や質感が異なり、当時の職人の手仕事の痕跡がそのまま残っています。現行品も職人の手作りで個体差がありますが、ヴィンテージはさらに一点ごとの表情の違いが大きく、それが収集家に愛される理由のひとつです。

53,000円のネコが帰ってきた

夕方、夫が帰ってきました。手には小さな袋。

袋から出てきたのは、手のひらより少し小さいくらいの、平たい楕円形のネコでした。茶色い地に、黒いストライプが放射状に入っている。顔はシンプルで、ひげと目だけ。写真で見たときよりも、ずっと存在感がありました。

底を見ると、「Gustavsberg」のシールが貼られていました。グスタフスベリ時代の、ヴィンテージ品です。

妻
実物を手に取ったとき、「あ、これはわかる」と思いました。写真ではただの丸い陶器だったのが、触れると全然違う。釉薬の質感、色の深み、ストライプの線の一本一本。かつて誰かの手で仕上げられたものだということが、触った瞬間に伝わってくる気がしました。

値段を聞きました。53,000円でした。

帰宅後、夫がネットで調べた

その夜、夫はスマートフォンでしばらく調べていました。

夫

「……メルカリで買えばよかったかも」

相場より少し高かったようです。落ち込んでいました。

妻
そういうことは、買う前に考えてほしい。

ただ、夫も続けて言っていました。

夫

「リサ・ラーソンのヴィンテージを偽物で作る人はいないと思うんだよね。手間がかかりすぎるし、コスパが悪すぎる。メルカリでも本物が買えたはず。でも、実物を見て選べたのはよかったと思ってる」

それは、そうだと思います。

同じものがメルカリに出ていたかもしれない。もう少し安く買えたかもしれない。でも、あの場で手に取って、釉薬の質感を確かめて、「これだ」と選んだ経験は、ネットでは手に入らない。

買ってから言っても仕方がない、とも思います。

現行品の隣に

我が家にはもともと、リサ・ラーソンの現行品のネコが一体いました。いつ買ったか、正直あまり覚えていません。いつの間にか棚にいて、いつの間にか当たり前の風景になっていた——そういう存在でした。

今回のヴィンテージのネコは、その現行品の隣に置かれました。

並べてみると、面白いものです。同じリサ・ラーソンのネコでありながら、雰囲気がまるで違う。現行品は線がきれいに整っていて、均整がとれている。ヴィンテージは釉薬の色に深みがあって、線に少しゆらぎがある。どちらが良いというのではなく、それぞれ違う時代を生きてきた、という感じがします。

妻
高い買い物でしたが、棚に並んだ二体を見るたびに、なんともいえない気持ちになります。現行品にはない時間の重みが、ヴィンテージにはある。それが暮らしに何かを加えてくれている、と感じています。

📝 まとめ

  • 北欧フェア(ノルディックマーケット)の情報を見つけたのは妻。当日は実家の手伝いで行けず、夫が一人で出かけた
  • 夫からLINEで写真が届く。「ブルドッグかネコかどっちにしようか」——いつも買う前提
  • 「いくら?」「言いたくない」という会話を経て、53,000円のヴィンテージのネコが帰ってきた
  • 帰宅後、夫がネットで相場を調べて少し落ち込む。「メルカリで買えばよかった」と言ったのは夫自身
  • ただ、現物を見て選べたことには意味がある。リサ・ラーソンのヴィンテージは偽物のリスクも低い
  • 現行品の隣に並んだヴィンテージのネコ。それぞれ違う時代を生きてきた二体が、棚の上にいる

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💬 よくある質問

Q. リサ・ラーソンのヴィンテージ品はどこで買えますか?
A. 北欧ヴィンテージを扱うインテリアショップ、フリマイベント、メルカリ・ヤフオクなどのフリマアプリで見つかることがあります。底面のグスタフスベリのシールや刻印が、グスタフスベリ在籍時代(1954〜1980年)の作品の目印になります。
Q. リサ・ラーソンのヴィンテージと現行品、どちらを選べばいいですか?
A. 目的によって異なります。現行品は品質が安定していて入手しやすく、ケラミックステュディオンの職人によって手作りされています。ヴィンテージは一点ごとの表情の違いが大きく、当時の釉薬や焼き色の風合いが魅力です。実物を見て選べる機会があれば、手に取って比べてみることをおすすめします。
Q. リサ・ラーソンの偽物は出回っていますか?
A. 陶器は複製が非常に難しく、手間とコストが見合わないため、偽物が出回るリスクは低いとされています。ただし、底面のシールや刻印の確認、信頼できる販売店での購入が安心です。

✍️ 筆者より一言

イベントを教えたのが私だったので、夫が何かを買って帰ってきても文句は言えない——そう思いながら帰りを待っていました。53,000円と聞いたときは、さすがに少し驚きました。でも、棚の上の二体を見るたびに、まあいいか、という気持ちになっています。

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✍️ この記事の書き手

いえづくり妻

都市部で土地から注文住宅を建てる40代・4人家族の妻。直感派の私と、調べ始めたら止まらない自営業の夫で、FP相談・土地探し・住宅ローンのリアルを等身大で記録しています。

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いえづくり妻
注文住宅建築中(40代・自営業+パート・4人家族)
はじめまして、いえづくり妻です。都市部で土地から注文住宅を建てようとしている、40代・4人家族の妻です。家族は、何かにハマると底なしに調べ続ける自営業の夫と、感覚で「いいな」を判断する妻、そして子ども2人。賃貸10年の限界を感じたところから、FP相談、住宅ローン事前審査、土地探しと、一つずつ階段を上っています。このブログでは、予算の綱引き、不動産業者4社との面談、見学会で感じたことなど、試行錯誤をそのまま記録しています。同じように「土地から家を建てる」を検討している方のヒントになれば嬉しいです。
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