坪数の感覚・借景の力・そして費用のリアル【28坪レポート】
「28坪ってどれくらいの広さなんだろう」——数字ではわかっていても、体感したことはありませんでした。この記事では、実際に28坪の完成見学会を歩いて感じた坪数の感覚と、借景・費用のリアルをレポートしています。
- 28坪ってどれくらいの広さ?実際に歩いて「坪数の感覚」をつかんだ方法
- ジョリパッドの外壁と、隣地の緑が窓から見えた「借景」の力——二階リビングの体感レポート
- 「抜け感」って具体的に何?完成見学会の窓から外を見た瞬間にようやく実感できた
- 上物3,500万円、コストを抑える工夫込みでこの金額——帰り道に夫婦が静かになった話
前回のあらすじ
予約なしで工務店のモデルハウスを初めて見学した日。アンケートや担当者の仕組みを知り、造作キッチン・洗面台・風呂に驚いた一日でした。今回は、「完成見学会」という別の見学スタイルで、実際に施主が建てた28坪の家を見に行きます。
帰りの車の中で、しばらく会話がなかった。
感動したときの沈黙とは、少し種類が違いました。現実がゆっくりと体に沁みてきた——そんな沈黙でした。
いい家だった。それもまた、本当のことです。
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登場人物:直感派の妻と、調べ始めたら止まらない自営業40代の夫。都市部で土地から注文住宅を建てる4人家族の記録です。連載のあらましは 第1話 からどうぞ。
到着して、まず足が止まった
工務店の担当者に連れていただき、完成見学会の会場へ向かいました。駐車場に車を停めて、家の正面に立った瞬間に、なんとなく足が止まりました。
外壁がグレーの塗り壁で仕上げられていて、近くに寄ると表面に細かな凹凸がある。派手さはまったくないのに、目が離せない佇まいでした。
あとで担当者に教えてもらうと、「ジョリパッド」という仕上げ材とのこと。家って、外観から始まるんだな、と。
夫は外観を見ながら「外壁って、こんなに雰囲気が変わるんだな」とぼそっと言いました。普段、仕上げ材の話にはあまり乗ってこない人なのに。ジョリパッドひとつで、家全体の印象が「育ちのいい落ち着き」になるのだと、このとき初めて体で理解しました。
1階を歩きながら、「28坪 4人家族」の感覚をつかもうとした
歩いてみて、正直「思ったより狭い」と感じました。廊下が短く、各部屋への動線に無駄がない。「狭い」というより、「必要なものだけを残した」という感じに近かったです。
帰ってから夫婦で話してみると、我が家の暮らし方を考えると、もう少し広さがほしいという話になりました。
見学中、夫に「どう思う?」と聞いたら「うーん、子ども部屋が2つ取れるかどうかが気になる」と返ってきました。私が感じていたのは「廊下の短さ」だったので、視点がまったく違うことに気づきました。同じ空間を歩いても、気になるポイントが夫婦でこんなに違うのか、と。
そして気づいた、「寝室が1階なのにトイレが2階」という間取り
1階をひと通り見たあと、ふと気づいたことがありました。この家、寝室が1階にあるのに、トイレが2階にしかないのです。
夜中にトイレに行きたくなったら、そのたびに階段を上がらないといけない。小さい子どもがいる家庭では、これはかなり不便です。お風呂も同じく2階だったので、「寝る前にお風呂に入って、そのまま寝室へ」という動線ができません。
担当者の方に聞いてみると、「28坪だと、水まわりをどの階にまとめるかで間取りが大きく変わります」とのこと。平面図を見ていただけではわからない、「自分たちの生活動線」で間取りを見ることの大切さを実感しました。
「間取りは紙の上で考えると平面になる。でも生活は、時間と動線でできている」という感覚を、このとき初めてリアルに持ちました。夫に話すと「そういや夜中にトイレ行くたびに階段……それはキツいな」と、珍しく素直に頷いていました。
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階段を上がったら、窓の外に空があった
この日の見学で一番印象に残ったのは、2階のリビングに入ったときのことです。窓の先に、隣の敷地の木々がちょうどいい距離感で広がっていて、空と緑が切り取られたように見えていました。「借景」と担当者に教えてもらいました。
土地探しで「抜け感」にこだわり続けている理由が、このとき初めて言葉ではなく体感としてわかった気がします。
「借景って、窓を大きくすれば作れるわけじゃないんだ」と思いました。窓の位置と高さ、外の木との距離感が揃って初めて成立する。土地選びの段階から、窓の外に何が見えるかを意識しないといけないということを、この瞬間に腑に落として持ち帰りました。夫は「いい眺めだな」と言ったあと、すぐスマホを取り出していましたが。
見学の最後に、費用の話を聞いた
外構費用や諸費用も含めた上物の総額が、約3,500万円。工夫を重ねた上で、3,500万円。帰りの車はしばらく静かでした。
ふと助手席の夫を見ると、スマホの電卓を叩いていました。
夫は聞こえていないふりをしていました。
- ジョリパッドのグレーの外観に、到着した瞬間から引き込まれた
- 28坪を実際に歩いて、坪数の感覚がはじめてつかめた
- 2階リビングの窓から見えた借景に思わず立ち止まった
- 外構・諸費用込みで約3,500万円。帰りの車が静かになった
📌 同じ状況の方へ:完成見学会は、実際の生活サイズで家を体感できる貴重な機会です。坪数の感覚はカタログだけでは掴めないので、「自分たちの荷物を置いたらどうなるか」を想像しながら歩いてみてください。費用を聞いて驚いても、「設計の考え方」は予算帯を問わず参考になります。
次回は、別の完成見学会レポートです。
実際に歩いてみて「坪数の感覚が変わった」経験、ありますか?カタログで見る数字と、立ったときの広さは、全然違うものですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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- 坪数は図面ではなく足で確かめる。歩いて初めて「28坪では足りないかも」と実感できた
- 借景(窓の外の緑)が暮らしの豊かさを左右する。「抜け感」は土地選びの重要な要素
- 外構・諸費用込み約3,500万円。コストを抑えた家でも、当初の予算感とのギャップに気づいた
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28坪を実際に歩いて、4人家族には少し手狭だと感じました。数字ではわからなかった「坪数の現実」を、体で知った見学会でした。
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💬 よくある質問
- Q. 4人家族に28坪は狭い?
- A. 図面上の数字ではなく、実際に歩いてみて初めて「狭い」「ちょうどいい」が分かります。我が家は中学生と小学校高学年の子ども2人の4人家族で、28坪を歩いて「今の我が家には少し手狭」と感じました。坪数判断の参考に間取りチェックリスト98項目も活用しています。
- Q. 完成見学会と展示場・モデルハウスの違いは?
- A. モデルハウスは仕様マシマシの「最大値」を見せる場、完成見学会は実際に住まう方の「等身大の家」を見せる場です。我が家は両方見学して、予算とのバランスを掴みやすいのは完成見学会だと感じました。
- Q. 見学会で費用を聞いてもいい?
- A. 聞いて大丈夫です。むしろ概算でも費用感を共有してもらえると、その後の打ち合わせがスムーズになります。費用構造の読み解き方は費用まとめで整理しています。
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