👩 妻のひとこと
地方銀行で進める、と仲介業者に伝えて、いよいよ売買契約の日を迎えました。当日は、仲介の担当者が夫の職場まで書類を持って来てくれて、夫が実印を押し、署名まで済ませました。それでも、これで一段落、とはいきませんでした。決済の日まで、もう40日を切っているのに、肝心の住宅ローンの本審査は、まだこれからだったのです。
📖 前回までのあらすじ
前話で、金利の安いJAは「減額回答」で、希望した額に届きませんでした。保証会社が「収入は65歳まで」を前提に審査したためです。満額で通っている地方銀行(がん団信を含めて1.3%)で進める——そう決めたところまででした。その続きです。
地方銀行で進める、と伝えた
まず、仲介業者に連絡を入れました。JAの事前審査は減額回答で難しかったこと、そして、いま満額で通っている地方銀行で進めたいことを伝えます。仲介業者からは、それで問題ありません、とすぐに返事があり、話は、そのまま次へと動いていきました。
持ち回りの契約
その売買契約は、「持ち回り」という形になりました。売り主と買い主が同じ席について、その場で取り交わす——契約とは、そういうものだとばかり思っていたのですが、そうでないやり方もあるそうです。売り主とこちらとが、別々の場所で署名し、書類を順に回して仕上げていく。多くは対面で結ぶけれど、今回は持ち回りになりました、と説明されました。そのため、売り主とは、契約が決まったあとも、まだ一度も顔を合わせていません。
契約の日、夫の職場で
持ち回りといっても、こちらの仲介業者は、契約の日、夫の職場まで書類を持って来てくれました。というより、来ないわけにはいきません。仲介には重要事項説明の義務があり、契約に先立って、宅地建物取引士が、物件や取引の大事な点を対面で説明することになっているからです。だから、書類を郵送で、というわけにはいかないのでした。
その契約の場に、私は立ち会っていません。当日、対応したのは、仕事中の夫でした。ですから、ここから先は、あとで夫に聞いた話です。
夫は、売買契約書と重要事項説明書に実印を押し、署名したそうです。物件状況報告書も受け取って、一文字ずつ、慎重に目を通したと言います。契約書に貼る収入印紙も、一万円分、用意しました。
あらためて、二つの書類の意味も分かってきました。重要事項説明書は、契約の前に知っておくべき大事なことをまとめたもので、土地にかかる法律上の制限から、前面道路や上下水道の状況、契約を解除できる条件や手付金、融資特約のことまでが記されています。もう一方の物件状況報告書は、売り主が、その土地について知っていることを、あらかじめ買い主に伝えておくための書類でした。境界や地中の埋設物、浸水の履歴のように、見ただけでは分からない事情を、先に明らかにしておく。どちらも、あとから「聞いていない」とならないための、大切な備えでした。
手付金は、100万円でした。一般的には、売買代金の5〜10%ほどが手付金の目安とされます。それからすると、100万円は、お願いして、かなり抑えてもらった額でした。手付金は契約のときに手元から用意する現金なので、決して小さくはないものの、これで済んだのは、まとまったお金をすぐには動かせない身にとって、正直、助かりました。
決済まで、40日を切っている
ただ、契約が済んで、それで安心、とはいきませんでした。決済の日は来月の月末で、融資特約の期限も、その少し手前です。数えてみると、残りは40日を切っている。それなのに、肝心の住宅ローンの本審査は、まだこれから。申し込みに行くのは、今週の日曜日でした。これで、決済までに間に合うのか——契約の場でも、夫はそこが気がかりだったようです。
夫が、その場で銀行に電話した
じっとしていられなかったのでしょう、夫はその場で、地方銀行の担当者に電話をかけたそうです。本審査は、この日曜に受けることになっていました。その結果が出るまで何日かかるのかを尋ねると、返ってきた答えは「10営業日」。通ったらすぐに金銭消費貸借契約を結べるかと聞けば、「審査が通ってから、5営業日ください」。その契約から実際にお金が実行されるまでにも、さらに数日かかる、とのことでした。
あとで夫からその話を聞き、決済の日から逆算してみると、余裕は、ほとんど残っていませんでした。
間に合わなかったら
夫は、仲介業者にも確かめていたそうです。もし決済までに間に合わなかったら、どうなるのか、と。返ってきたのは、売り主側の仲介と協議して期日を延ばすことになり、場合によっては覚え書きを交わす、という説明だったと言います。ただ、さすがに、売買そのものがなくなることはない、とも。最悪でも期日を延ばせばよく、話ごと消えてしまうわけではない。それを夫から聞いて、私も、ようやく少し、落ち着きました。
それでも、前へ
本音を言えば、もう少し余裕のあるスケジュールにしてほしかった、という気持ちはあります。ただ、ほかにも検討していた人がいるなかで、急いで話をまとめてくれたのかもしれません。そう思えば、ありがたいことなのだと、受け取ることにしました。夫が銀行に問い合わせると、決済の日の応接室も、なんとか押さえられたそうです。次は、いよいよ本審査の申し込みです。はじめてのことばかりで、流れもまだよく呑み込めていませんが、それでも、一歩ずつ進んでいこうと思います。
📝 まとめ
- 仲介業者に、JAは減額回答で難しく地方銀行で進める旨を伝え、「問題ない」と確認した
- 今回の売買契約は「持ち回り契約」に(売り主と対面せず、それぞれが署名して書類を回す方式)。契約の日は仲介業者が夫の職場へ書類を持参。売り主とはまだ対面していない
- 妻は同席せず、契約当日は夫が対応(以下は夫からの伝聞)。夫が売買契約書・重要事項説明書に実印で署名押印、物件状況報告書を受領、重要事項説明を受け、収入印紙を用意。仲介は重要事項説明の義務があるため対面で来訪(郵送ではない)。手付金は100万円(一般的な目安は売買代金の5〜10%で、そこからかなり抑えてもらった)。契約時に手元で用意する現金なので、この額で収まって助かった
- 決済日は来月末、融資特約の期限もその少し手前で、残り40日を切っている。一方、ローンの本審査はこれから(今週日曜に申込み)
- 夫がその場で地方銀行に確認:本審査の結果まで10営業日、通ってから金消契約まで5営業日、実行までさらに数日。あとで聞いた妻が決済日から逆算すると、余裕はほとんどなかった
- 夫が仲介業者にも確認:万一間に合わなくても、売り主側と協議して期日を延期(必要なら覚え書き)でき、売買自体がなくなることはない。決済日の銀行応接室も押さえた。次は本審査の申込み
このブログについて
都市部で土地から注文住宅を建てる40代・4人家族の記録ブログです。賃貸10年の限界を感じた夫婦が、FP面談・住宅ローン事前審査・土地探しのリアルをそのまま書いています。同じように家づくりを考えている方のヒントになれば嬉しいです。
💬 よくある質問
- Q. 「持ち回り契約」とは何ですか? 対面の契約と、何が違うのですか?
- A. 不動産の売買契約は、売り主・買い主・仲介が一つの席に集まって結ぶことが多いですが、日程や場所の都合が合わないときなどに、当事者がそれぞれ別に署名・押印し、契約書類を順番に回して仕上げる「持ち回り契約」という方法もあります。契約としての効力は変わりません。ただ、相手方と直接顔を合わせないまま契約が成立することがあります。なお、重要事項説明は宅地建物取引士から受ける必要があるため、その点は別に対応してもらうことになります。
- Q. 売買契約の当日は、何を用意して、何に署名するのですか?
- A. 一般的には、売買契約書と重要事項説明書への署名・押印(実印を求められることが多いです)、本人確認書類や印鑑証明、手付金、契約書に貼る収入印紙などを用意します。あわせて、物件状況報告書や付帯設備表で、物件の状態や引き継ぐ設備を確認します。重要事項説明は、契約に先立って宅地建物取引士から受けるのが原則です。専門的な内容が多いので、一つずつ確認しながら進めると安心です。
- Q. 「融資特約の期限」とは何ですか? 決済までのスケジュールは、どう見ればよいですか?
- A. 融資特約には、「いつまでに融資の承認が得られなければ、契約を白紙に戻せる」という期限が定められます。住宅ローンは、本審査 → 金銭消費貸借契約(金消契約)→ 融資実行、と段階を踏み、それぞれに日数がかかります。たとえば本審査に10営業日、承認後の金消契約まで数営業日、実行までさらに数日、と積み上げていくと、決済日まで、思ったより余裕がないことがあります。契約の前に、審査から実行までにかかる日数を金融機関に確認し、決済日と特約の期限から逆算しておくと安心です。
- Q. もし決済までにローンが間に合わなかったら、どうなりますか?
- A. 売り主・買い主の双方が合意すれば、決済(引き渡し)の期日を延ばすことがあります。必要に応じて、延期の内容を覚え書きなどの書面で残します。また、融資特約の期限内に融資の承認が得られない場合は、特約にもとづいて契約を白紙に戻せることもあります。いずれの場合も、間に合わない可能性が見えた時点で、早めに仲介会社や金融機関に相談することが大切です。
※この記事について:我が家の家づくりの体験記録です。契約や住宅ローンの手続き・必要書類・日数などは、令和8年時点で私たちが経験・説明を受けた内容にもとづきます。実務の扱いや必要書類、審査から実行までの日数は、契約の内容や金融機関、地域、時期によって異なります。一般的な助言ではありませんので、詳しくは仲介会社・金融機関・専門家にご確認ください。
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