担当者が手がけた平屋の完成見学会で、ピットリビング・木製サッシ・上物5,200万円という現実を知りました。今回は工務店が紹介してくれたファイナンシャルプランナー(FP)との面談です。
正直に書きます。行く前、あまり乗り気ではありませんでした。
工務店が紹介するFPって、結局「借りても大丈夫ですよ」と背中を押す役割なんじゃないのか——そんな疑念がありました。でも面談が終わったあと、夫婦で「行ってよかったね」と言い合っていたのも事実です。
FPを紹介された経緯——工務店から「一度話を聞いてみませんか」
完成見学会のあと、担当者から「ライフプランについて、一度FPに相談してみませんか」と提案されました。無料で、場所は工務店のオフィスで。
夫は「無料ってことは、工務店が費用を負担しているわけで、それって中立なのか?」と、帰りの車で言いました。私も同じことを思っていました。でも、「予算を考える前にライフプランを整理しておくのは悪くない」という結論に至り、行くことにしました。
面談当日——聞かれたことが、想像以上に幅広かった
当日、工務店のオフィスに着くと、FPの方がすでに待っていました。40代くらいの男性で、落ち着いた雰囲気の方。名刺交換をして、早速ヒアリングが始まりました。
聞かれた内容は、想像していたよりずっと幅広かったです。年収や貯蓄額だけでなく、年に何回旅行に行きたいか、子どもの進路はどう考えているか、老後にどんな暮らしをしたいか——。住宅の話に入る前に、人生全体の話を1時間近くかけて聞かれました。
夫はここでも質問攻めでした。「このシミュレーションの前提条件は何ですか」「インフレ率はどう設定していますか」「変動金利で計算する場合のリスクシナリオは」——。FPの方が一つひとつ丁寧に答えてくれていましたが、途中で私が「ちょっと話を進めさせてあげて」とたしなめる場面もありました。
「借りられる額」と「返せる額」は違う——そのことに気づいた
面談の中で一番印象に残ったのは、「借りられる額」と「返せる額」は違う、という話でした。
銀行の審査では、年収に対して一定の返済比率で「借りられる上限額」が決まります。でも、それは「その金額を借りても生活が成り立つ」という意味ではない。旅行に行きたい、子どもに習い事をさせたい、老後の資金も貯めたい——そういう「暮らしたい生活」を維持した上で、無理なく返せる金額は、借りられる上限よりかなり低くなることがある、と。
当たり前のことかもしれません。でも、住宅展示場やモデルハウスを回っていると、「いくらまで借りられるか」のほうに意識が向きがちで、「いくらなら返せるか」は後回しになっていた気がします。
ライフプランシミュレーション——数字で見る「我が家の未来」
ヒアリングの後、FPがノートPCでシミュレーションを組んでくれました。年収の推移予測、教育費、生活費、旅行などの支出、住宅ローンの返済——。数十年分のキャッシュフローが、グラフと表で表示されます。
夫がすかさず「前提条件を確認させてください」と言って、一つひとつの数字をチェックしていました。その姿を見て、FPの方が「ご主人、かなりお詳しいですね」と少し驚いた顔をしていたのを覚えています。
シミュレーションの結果を見て、ふたりとも黙りました。数字が見えると、「なんとなく大丈夫だろう」では済まない。特に教育費のピークと住宅ローンの返済が重なる時期のグラフが、視覚的にきつかった。
工務店紹介のFP、結局どうだったのか
結論から言うと、「借りても大丈夫ですよ」と背中を押されることはありませんでした。
むしろ、「この金額だと、旅行の回数を減らすか、教育費の見込みを調整する必要があります」というような、冷静な指摘のほうが多かった。夫が期待していた「大丈夫」という言葉は出てこなかったし、私が警戒していた「もっと借りましょう」という誘導もなかった。
もちろん、一回の面談で全面的に信用するのは早い。FPの中立性を最終的に担保するものはないし、工務店との関係性がどうなっているのかは外からは見えません。でも少なくとも、今日の面談は「ライフプランを整理する」という目的に対して、十分に意味がありました。
面談後、夫婦で話したこと
帰りの車で、夫が言いました。「数字を見ると、予算の天井がうっすら見えてくる」と。
モデルハウスや完成見学会では、感覚で「いいな」「これは高いな」を繰り返していましたが、FP面談で初めて、「いくらまでなら、今の暮らしを大きく変えずに返せるか」という基準が、数字として目の前に出てきました。
感覚で家を選び、数字で現実と向き合う。その両方が必要なんだということが、この面談ではっきりしました。
まとめ
- 工務店紹介のFPへの疑念は正直にあった。でも行ってよかった
- 年収だけでなく、旅行・教育・老後まで幅広く聞かれた
- 「借りられる額」と「返せる額」は違う、という当たり前のことに改めて気づいた
- ライフプランシミュレーションで数字を見ると、予算の天井が見えてくる
- 感覚で家を選び、数字で現実と向き合う——その両方が必要
次回は、FP面談の2回目レポートです。総予算9,000万円という数字と、NISAと住宅ローンの両立について。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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