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平屋の完成見学会、ピットダウンと造作キッチンの記録

2026 5/21
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見学レポート 間取り
2026年4月8日2026年5月21日
平屋の完成見学会、広いリビングと家族の水彩画
⏱ 読了目安:約12分
いえづくりブログ — 家づくり日記 連載 | 📚 連載一覧
第5話 前編 / 全23話

残り18話

⏱ 読了目安:約9分

ピットダウンリビング・木製サッシ・オークの床——平屋を歩いた日

「今度は担当さんが実際に建てた家を見てみたい」——そう言ったのは夫でした。モデルハウスは”全部載せ”の空間。でも、あの担当者が施主のために実際に手がけた家は、どういうものなのか。それを確かめたかった、という夫の気持ちは、私にもよくわかりました。完成見学会の案内が届いて、「平屋」と聞いた夫は、その夜からYouTubeの検索が「平屋」に切り替わっていました。この記事は、その見学会で感じたことの記録です。

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

前回のモデルハウスで「ここで建てたい」と思った私たちは、担当の方が実際に手がけた平屋の完成見学会にも足を運びました。

妻
前回のモデルハウスで「ここで建てたい」と思った私たちは、担当の方が手がけた平屋の完成見学会にも足を運びました。
  • モデルハウスではなく「担当者が実際に建てた家」を見に行った理由と、平屋を初めて見た印象
  • ピットダウンリビングに足を踏み入れた瞬間の「包まれる感覚」と、木製サッシ越しに見えた景色
  • オークの引き板フローリングを歩いた感触——夫が「無垢にするとどのくらい変わりますか」と聞いた話
  • 子ども部屋はクロス壁、浴室はユニットバス——「お金をかけるところと締めるところ」の実例と上物5,200万円
STEP2(完成見学会)の体験レポートです← 自然素材の家モデルハウス見学

前回のあらすじ

漆喰の壁やチークの無垢床、「陰翳礼讃」という照明の考え方に出会った自然素材への関心が深まり、「ここで建てたい」という気持ちが育つ一方、他社とも比べたいという迷いも残りました。

今回は、担当者が実際に手がけた平屋の完成見学会に向かいます。

「今度は担当さんが実際に建てた家を見てみたい」と、夫が言いました。(別の日には伊礼智設計の平屋の見学にも足を運んでいます)

気に入っている地元工務店に、気に入っている担当者がいます。見学のたびに丁寧に向き合ってくれて、「ここで建てたいな」という気持ちが夫婦の中で育ってきていました。

ただ、モデルハウスはいわば「全部載せ」の空間。その担当者が実際に施主のために建てた家は、どういうものなのか——夫の中でずっと確かめたかったことでした。

完成見学会の案内が届いて、今回は予約をしてから向かいました。平屋の家、と聞いていました。

それだけで、夫のYouTube検索が「平屋」に切り替わったのは言うまでもありません。 夜、リビングで夫のスマホを横目で見たら、案の定「平屋 メリット デメリット」「平屋 固定資産税」「平屋 間取り 30坪」とタブが並んでいました。

妻

もう平屋博士だね。

夫

まだ3日目だから准教授くらい。

放っておきました。

登場人物:直感派の妻と、調べ始めたら止まらない自営業40代の夫。都市部で土地から注文住宅を建てる4人家族の記録です。連載のあらましは 第1話 からどうぞ。

目次

到着して、「低い」と思った

敷地に入ったとき、最初に感じたのは「低い」ということでした。

妻
「低い」と感じた最初の印象が、中に入ったら全部ひっくり返った。平屋って、外から見た印象と中の感覚が全然違う。

2階建てを何棟も見てきたせいか、平屋の屋根がこれほど地面に近いとは思っていませんでした。でも、「低い」という感覚は不思議と悪くなかった。

地に張り付くように建っていて、落ち着きがある。周囲の空がよく見える。

「おさまりがいい」という表現が、なんとなく頭に浮かびました。

夫は外観を見た瞬間から、スマホを構えていました。いつものことです。

外壁に顔を近づけたり、引いて全体を眺めたりしながら、角度を変えて何枚も撮っています。私はまだ「低いな」という感想の途中なのに、この人の集中はもう始まっているんだな、と思いました。

駐車場は土間コンクリートでした。夫がさらっと「洗い出し仕上げ(コンクリートを打った後、表面が固まる前に洗って骨材を露出させる仕上げ。自然素材感のある質感になるが通常の土間コンより工費がかかる)じゃないから、コストを抑えてるのかな」と言いました。「お金をかけるところと締めるところを分けている」という設計の話は、この駐車場の前でもう始まっていたのかもしれません。

ピットダウンリビングに、足が止まった

廊下を抜けてリビングに入った瞬間、夫と私がほぼ同時に立ち止まりました。

妻
ピットダウンリビングで夫と同時に立ち止まった瞬間、「ああ、この人も感じてる」とわかった。言葉なしで気持ちが揃う瞬間って、家づくりの見学でけっこうある。

リビングの床が、一段下がっていたんです。いわゆるピットダウンリビングと呼ばれる設計です。

段差は20〜30センチほど。でも、その数センチがリビングの空気をがらりと変えていました。

下がった床に足を踏み入れると、不思議な落ち着きがあります。周囲より視点が下がることで、空間に包まれるような感覚が生まれる。

部屋の中に、もうひとつ小さな「場所」がある、という感じです。

私が口を開くより先に、夫が担当者に聞いていました。

妻

(心の声)子ども達と一緒に座ったら楽しそう。

夫

これは天井高どれくらいですか?

会話がかみ合っていない、とは思いましたが、それはいつものことです。

木製サッシの話題

リビングの窓は木製サッシ(窓枠を木で作ったもの。アルミや樹脂に比べ断熱性・意匠性が高い反面、メンテナンスが必要でコストも高め)でした。アルミサッシとも樹脂サッシとも違う柔らかさがあって、ガラス越しに見える外の緑が、なんとも言えず穏やかに見えました。

リビングの床が低いぶん、座ると窓の外の地面と視線の高さが近くなる。外と内の境界が、ふわっと薄くなる感じがしました。

夫はここで聞いていました。

夫

木製サッシってメンテナンスが大変だって聞いたんですけど、実際どうなんですか?

担当者

数年に一度の塗装が必要です。でも、手をかけることで愛着が生まれる部分でもあります。

妻

素敵だね。

夫

メンテナンスは……?

私の「素敵だね」と夫の「メンテナンスは」が同時に飛んで、担当者が少し笑っていたのを覚えています。

📖 工務店・HM選びのコツ

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造作キッチンを見た——前回との違いが、少しわかった気がした

前回のモデルハウスでも造作キッチンを見ていました。だから、今回は「比べて見よう」という気持ちで立ちました。

夫
造作キッチンを2回見て初めて、「締めるところとこだわるところ」の違いが少し見えてきた。1回では気づけなかったことが、2回目にわかる。

同じ「造作」でも、テイストが全然違います。前回は間接照明とホテルライクな雰囲気。

今回はもう少し生活感に近いところにある、素直な造作という感じ。「使うための場所」として設計されている印象が強くて、それはそれでいいな、と思いました。

夫が「天板は何ですか」と聞いていました。答えを聞いてうなずいて、また次の質問を飛ばしていました。

私はカウンターに手を乗せながら、「ここで料理をしたら、窓の外が見えるな」と考えていました。ピットダウンリビングで家族が座っているのを横目に、自分が台所に立っている絵が、なんとなく浮かんできました。

床を歩いた——オークの引き板フローリング

リビングを歩きながら、「あれ、この床、気持ちいいな」と感じていました。

担当者に聞くと、オークの引き板フローリングとのこと。天然木を挽いた板を合板などの基材に貼り合わせた複合フローリングで、無垢材に比べて反りや収縮が出にくい素材だそうです。

でも、歩いた感触は「無垢と言われても信じてしまいそう」なくらい自然でした。沈む感じ、踏んだときのわずかな温かさ、足の裏で感じる木の質感——。

引き板というものを初めて意識した瞬間でした。

無垢と引き板の違い——夫の質問

そこで夫が、ずっと頭にあったらしい質問を切り出しました。

夫

無垢にするとどのくらい金額が変わりますか?

担当者

無垢材は、湿度の変化によって膨張・収縮する動きが大きく、反りや隙間が生じやすいんです。それも無垢の良さではあるんですが、扱いやすさという点では、引き板のほうが安定しています。

夫が「なるほど」と言って、メモを取りました。「無垢であればいい」というわけでもない——。

「無垢の床が最高」という前提で調べ込んできた夫が、その言葉を受け取って少し黙ったのが、なんとなく印象に残っています。

前回のチークの床との比較

ふと、前回のモデルハウスで歩いたチークの床を思い出していました。あれはあれで美しかったけれど、今日のオークのほうが、なんとなく自分には合っている気がする。

素材の好みが、少しずつ輪郭を持ち始めている感じがしました。夫に言うと、「オークもいいけど、杉とか栗とかクルミも見てみたいんだよな」と返ってきました。

床材ひとつとっても、見たいものがまだまだあるらしい。

ピットダウンリビングに足を踏み入れた瞬間の、あの包まれるような感覚。木製サッシ越しに見えた穏やかな光。

オークの床を素足で踏んだときの温もり。この平屋には、モデルハウスとは違う「暮らしの手触り」がありました。

でも、心地よさには値段がある。後編では、この家の費用を聞いたときの話と、「どこにお金をかけるか」という設計の考え方について書きます。

平屋って憧れますよね。土地の広さや予算の壁で諦めた方、逆に「やっぱり平屋にしてよかった」という方、どちらのお話も気になります。

工務店・ハウスメーカーの選び方をまとめ記事で体系的に解説しています。見学会の回り方・比較ポイント・契約前チェックリストまで詳しく解説。
→ 工務店・ハウスメーカーの選び方|家づくり初心者が実際に動いてわかったこと

📋 コスト配分の考え方
  • 「お金をかけるところ」と「締めるところ」の設計思想を見学会で学べた
  • 無垢床は理想的だが湿度で反りが出ることも。素材の長所と短所を知った上で選ぶことが大切
  • ピットダウンリビングや木製サッシなど、完成見学会でなければ体感できない空間の「実寸」を肌で知ることができた

📌 次にやるべきこと:注文住宅にかかる費用の内訳を整理したい方はこちら。
👉 注文住宅の費用まとめ|総費用・内訳・節約ポイント

妻

(心の声)子ども達と一緒に座ったら楽しそう。

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筆者より一言

ピットダウンリビングに足が止まった瞬間、木製サッシ越しの緑、オークの床のさらりとした感触——平屋の見学会で持ち帰ったのは、写真には映らない手触りでした。

📚 シリーズ別まとめ記事(ピラーページ)

家づくりの全テーマを5つの総合ガイドにまとめています。気になるテーマから読み進めてください。

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💬 よくある質問

Q. 平屋は注文住宅でどれくらい高い?
A. 同じ延床面積でも、屋根面積・基礎面積が大きい分、坪単価は2階建てより上がる傾向があります。後編で実際の上物価格5,200万円を聞いた話を書いています。
Q. ピットダウンリビングは本当に居心地がいい?
A. 段差で空間がゆるく仕切られるので「集まる感じ」が出ます。ただ高齢期のことを考えるとフラットが安心という意見もあるため、家族の長期計画と合わせて判断したいポイントです。
Q. 見学会で「お金のかけどころ」をどう見るべき?
A. 「リビングと水回り、どちらに予算を寄せたか」を担当者に聞くと設計思想が見えます。費用配分の考え方は費用まとめでも整理しています。
← 前の話
第4話:自然素材モデルハウス見学

次の話 →
第5話(後):平屋コスト配分の話

📌 連載の続きを読む

  • ◀ 第4話:自然素材モデルハウス見学、無垢床と漆喰の家で感じたこと
  • ▶ 第5話・後編:平屋見学会・後編、締めるところと こだわるところのコスト配分

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いえづくり妻

都市部で土地から注文住宅を建てる40代・4人家族の妻。直感派の私と、調べ始めたら止まらない自営業の夫で、FP相談・土地探し・住宅ローンのリアルを等身大で記録しています。

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いえづくり妻
注文住宅建築中(40代・自営業+パート・4人家族)
はじめまして、いえづくり妻です。都市部で土地から注文住宅を建てようとしている、40代・4人家族の妻です。家族は、何かにハマると底なしに調べ続ける自営業の夫と、感覚で「いいな」を判断する妻、そして子ども2人。賃貸10年の限界を感じたところから、FP相談、住宅ローン事前審査、土地探しと、一つずつ階段を上っています。このブログでは、予算の綱引き、不動産業者4社との面談、見学会で感じたことなど、試行錯誤をそのまま記録しています。同じように「土地から家を建てる」を検討している方のヒントになれば嬉しいです。
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