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FP面談2回目、総予算シミュレーションとNISA・教育費の両立

2026 5/13
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FP相談
2026年4月8日2026年5月13日
FP2回目相談、9000万円とNISAの説明を受ける夫婦の水彩画
⏱ 読了目安:約14分
いえづくりブログ — 家づくり日記 連載 | 📚 連載一覧
第7話 前編 / 全23話

残り16話

⏱ 読了目安:約11分


本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。


テーブルの上に2枚のA4が並べられました。総予算9,000万円のケース。そして7,000万円のケース。シミュレーションの説明が始まったとき、いつもメモを取り続ける夫が、珍しく手を止めていました。「NISAを止めるのか」と夫がぽつりとつぶやいたのは、それから少し後のことです。老後のために続けてきた積み立てと、家づくりを、同時に手にする道がないかもしれない——FP2回目の面談は、「借りられる額」の次の問いを突きつけられた日でした。


総予算9,000万円・NISAと住宅ローンの両立・自営業家庭の現実と向き合った話


📌 同じ状況の方へ
住宅購入とNISAの両立は多くの方が悩むポイントです。「止める・減らす・続ける」の判断は家計全体を見てから。FPに相談すると整理しやすくなります。
→ 後編:9,000万円でも足りない?予算の現実 | 住宅ローンまとめ記事


1回目のFP面談で「借りられる額」と「返せる額」の差に向き合った私たちが、数週間後に受けた2回目の面談の話です。

  • 総予算9,000万 vs 7,000万——FPのシミュレーション2パターン、月々の支払い差はいくらだった?
  • 70代後半までローン返済が続く——自営業で「来年の売り上げすらわからない」夫が感じたリアルな怖さ
  • 家を建てたらNISAの積み立ては数十年間止まる——住宅ローンと資産運用は両立できないのか
  • シミュレーションの金利前提は2%——固定と変動で何が変わるのか、夫婦の間で出た疑問
  • 帰り道に「マンションという選択肢もあるかもね」と言った夫が、翌朝にはメモを広げていた話

STEP3(FP相談)の体験レポートです
← FP面談・後編、70代まで借りられるという言葉の重さ

前回のあらすじ

工務店紹介のFPへの疑念を抱えつつ、2時間の面談に臨んだ年収だけでなく旅行・進路・老後まで聞かれ、「借りられる額」と「返せる額」の違いに気づきました。今回は、FP面談の2回目。具体的な予算の数字と向き合います。

シミュレーション表を広げながら、FPが2つの数字を並べて説明し始めたとき、夫は珍しくメモを取る手を止めていました。

テーブルの上に2枚のA4が並べられました。総予算9,000万円のケース。そして、総予算7,000万円のケース。どちらも、我が家には大きな金額です。ふたつの表を前に、夫婦でしばらく黙っていました。「選ぶ」というより、「受け取る」という感じがしました。


👫 登場人物: 直感派の妻と、調べ始めたら止まらない自営業40代の夫。都市部で土地から注文住宅を建てる4人家族の記録です。連載のあらましは 第1話 からどうぞ。


目次

2つのシミュレーション——9,000万と7,000万の差

📌 これからFP相談を検討中の方へ
2回目のFP面談はシミュレーション表が出てくる回。9,000万円と7,000万円が並んで月返済額が比べられたあの瞬間の話と、相談前にやっておきたい準備は、まとめ記事に整理しています。
▶ FP相談の全記録を読む

2パターンのシミュレーションは、当然ながらそれぞれ月々の返済額が変わります。9,000万円のプランで月30万円台、7,000万円のプランで月20万円台。2つのプランの差は、月に7万円ほどになります。

夫がテーブルの上の表を見たまま、「月7万円の差か」と静かに言いました。計算が速い人なので、口に出す前に何度かシミュレーションしていたはずです。

「7,000万円では、ご希望のエリアや仕様だと少し厳しいかもしれません」とFPは言いました。頭ではわかっていました。我が家が住む都市部でも、戸建て用の土地を買おうとすると、最低でも2000万〜3,000万円はかかります。以前参加した完成見学会で見た家は、建物関連の費用だけで5,200万円でした。足し算をすれば、7,000万円という数字がいかに綱渡りかは、すぐにわかります。希望している土地のエリア、素材のこだわり、家の広さ——すべてを譲れずに進めようとすると、7,000万円という数字では足りない可能性がある、ということです。

夫はそこで初めてペンを走らせました。何をメモしたのかは見えませんでしたが、たぶん数字だったと思います。隣で見ていて、「ああ、この人もちゃんと現実を受け取っているんだな」と思いました。


プランA(上限) 総予算9,000万円
プランB(下限) 総予算7,000万円
月々の返済額(概算) プランA:30万円台 / プランB:20万円台
2プランの差額 月約7万円
計算の前提金利 2%

シミュレーションの前提——収入は下がり、一定の年齢以降は無職

2つの表に共通していたのは、収入についての前提でした。

「現在の収入水準がしばらく続いた後、ある時点から徐々に下がっていき、一定の年齢以降は無収入」という想定で、資産の推移が計算されていました。前回の面談で「最長70代後半まで借りられる」と聞いていましたが、今回はその年齢に至るまでの道のりを、数字で見せられたということです。

グラフの線を目で追いながら、頭の中で別のことを考えていました。夫は自営業です。定年がない。それは一見、長く働けるという強みのように見えます。でも裏側から見れば、来年の売り上げすらわからないということでもある。今の収入が10年後も同じように続く保証は、どこにも書いていない。

表の前提は「収入が少しずつ下がっていく」でした。それは正しい想定だと思います。でも、いつから、どのくらいのペースで下がるのかは、誰にもわからない。グラフの線は滑らかに下がっていましたが、実際の自営業の収入がそんなになだらかに推移するとは、正直なかなか思えない。

夫はそのグラフをしばらく眺めてから、ぽつりとつぶやきました。

夫

前提が崩れたらどうなるんですかね……

妻
2つのシミュレーション、9,000万と7,000万の差を並べて見たとき、「どちらが現実か」じゃなく、「どちらの人生にしたいか」という問いに変わった気がした。

FPに向けた質問というより、独り言に近かったかもしれません。「前提が崩れること」は十分にあり得る——それは誰もが薄々わかっていて、だから口にしにくい問いでした。

ちなみにその直後、夫はFPに突然こう聞きました。

夫

建物の断熱性能が高いと、光熱費の額も変わりますよね?

FP

たしかに、光熱費も長期的にはかなり変わりますね。

夫

ですよね!

重い話の合間にそれを聞く、とは思いました。私はそっと目配せを送りましたが、夫は気づかないふりをして、そのまま断熱の話を続けようとしていました。


📖 FP相談の全記録はこちら

注文住宅のFP相談で聞かれたこと・持参書類・ライフプランの中身

注文住宅のFP相談って何を聞かれる?準備物は?工務店紹介のFPで体験したこと・わかったことを体験談でまとめました。

NISAを、数十年間ずっと止める

シミュレーション表を説明しながら、FPがさらりと言いました。「住宅ローンの返済が始まったら、NISAへの積み立ては難しくなるという前提で計算しています」と。

※ここで言っているのは、これから先の毎月の積み立てを止めるという話。すでに積み立ててきた分を売って取り崩すかどうかは、また別の判断になります。この区別は、後日 ep9 で夫から教わって整理できました。

その言葉が、予想外に重く響きました。

我が家はここ数年、夫婦でお金の勉強をしながら、NISAを使って投資信託を積み立ててきました。老後のための備えとして、ふたりで一緒に考え始めたことです。

それを、ずっと止める。

「当面」ではありません。ローンを返し終わるまでの数十年間、NISAの積み立ては難しい——そういう計算です。頭ではわかる。でも、老後のためにふたりで続けてきたものを、これから数十年間止めたまま生きていく、という現実を突きつけられると、なんとも言えない気持ちになりました。

夫も同じことを感じていたようで、ぽつりと言いました。

夫

NISAを、止めるのか……。

妻
「NISAを数十年止める」という言葉、はじめはピンとこなかった。でも計算式に当てはめると、何百万円もの話になる。お金って、使わないことにもコストがかかる。

FPの前で感情的になることもなく、ただ確認するように。私は黙ってうなずきました。

「家を買う」ということは、ある意味で「老後のための積み立てを、住宅という資産に形を変える」という選択でもあります。それが正しい判断かどうかは、正直まだわかりません。でも、「どちらを選ぶか」ではなく「NISAをやめてローンを返す数十年を選ぶ」という現実を、表の数字を通じて初めてはっきり受け取りました。

💡 住宅ローンとNISAの両立について
住宅ローンの返済が始まると、毎月の積み立て余力が減ります。我が家がこの面談で一番重く感じたのは、続けてきたNISAの積み立てを止めなければならないかもしれない、という点でした。「家を買う」という決断が、他のお金の使い方にも連鎖していく——そのことを、この日初めてリアルに感じました。NISAと住宅ローンの両立については、ご自身の家計状況をもとにFPに相談されることをおすすめします。


金利2%という前提への疑問

シミュレーションの計算は、金利2%を前提としていました。夫がすぐに聞きました。「これは固定金利の想定ですか、変動金利ですか」

FPが説明してくれました。固定金利であれば現時点で2%前後で借りられる商品はある。変動金利の場合は今はもう少し低い水準で組めることも多いが、数年後・十数年後も同じ水準である保証はない、と。夫は黙ってメモを取っていました。

帰り道、夫が言いました。「固定にすれば安心だけど、最初から2%だと総額がすごいことになるな」。変動にすれば今は少し低く借りられる。でも金利が上がれば返済額も上がる。「どっちにするの」と聞いたら、「まだわからん、もう少し調べる」と返ってきました。

住宅ローンの解説動画を片っ端から見てきたはずの夫が、「まだわからん」と言う。それくらい、金利の選択は簡単に答えが出るものではありませんでした。私も、正直どちらがいいのか、今もまだわかっていません。

⚠️ 金利の前提について
シミュレーションでは「金利2%」を前提に試算されました。変動・固定ともに金利が上昇傾向にある今、「やや高めの前提で計算しておく」というFPの判断は、今になって思えば安全マージンを見ていたのだと理解しています。変動か固定かは最終的に自分たちで選ぶことになりますが、どちらを選んでも「金利が上がったとき返せるか」を一度シミュレーションしておくことをおすすめします。

9,000万と7,000万、2つの数字。NISAを止める重さ。金利2%の意味。数字ばかり見ていた前半でしたが、この面談が本当に胸に刺さったのは、ここからでした。

住宅購入とNISA、両立できそうですか?うちは「止める/減らす/続ける」の三択でかなり悩みました。


住宅ローンについて体系的にまとめた記事はこちら → 住宅ローン 固定vs変動、自営業の住宅ローン選び体験談【2026年版】

FP相談で学んだことをまとめ記事で体系的に解説しています。 資金計画の立て方・FPの選び方・相談前の準備まで詳しく解説。
→ FP相談まとめ|家づくり初心者が学んだ資金計画と相談のコツ


次に読むべき記事

  • ▶ 住宅ローンまとめ|変動・固定・フラット35の違い
  • ▶ 注文住宅の費用まとめ|坪単価以外にかかるお金

次回予告
次回は、「9,000万円でも希望通りには建たない」と知った日。霧は晴れなかった、でも上限は分かった——そんな2回目の続きです。


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この話のポイント

  • 9,000万円と7,000万円の差は月7万円の返済額。希望エリア・仕様の両立には上限近くが必要だった
  • ローン返済が始まるとNISA積み立てを数十年間止めることになる。「家以外に譲るもの」を把握する
  • シミュレーションの前提は金利2%——固定か変動かの答えはまだ出ない。「金利が上がったとき返せるか」を一度考えることが大切だと知った

📌 次にやるべきこと: 住宅ローンの基礎知識と金利の考え方を整理したい方はこちら。
👉 住宅ローンまとめ|固定vs変動、自営業の住宅ローン選び体験談


筆者より一言
FPさんの数字は厳しかったですが、おかげで家計の穴が見えました。


無料FP相談で資産・住宅ローンの不安を解消

妻
「金利2%という前提」に夫が疑問を持ったとき、私はその前提が何なのかも理解できていなかった。でも疑問を声にしてくれたことで、FPの方が丁寧に説明してくれた。
妻
「坪単価だけでは、本当の費用はわからない」と気づかされた日のことを書きます。

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📚 シリーズ別まとめ記事(ピラーページ)

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💬 よくある質問

Q. NISAを止めて住宅ローンに回すのは正解?
A. ケースバイケースです。FPからは「数十年止める」シナリオを提示されましたが、機会損失と運用益の差は家計次第。我が家も即決はせず一度持ち帰って計算し直しました。
Q. シミュレーションの「金利2%」は妥当?
A. 2026年時点で多くの銀行の変動金利は1%前後ですが、日銀の金融政策正常化を背景に短期金利・長期金利ともに上昇余地が指摘されています。FPシミュレーションの前提金利が「現状維持」を仮定していないか必ず確認し、金利上昇シナリオを含む複数パターンで比較することをおすすめします。詳細は住宅ローンまとめに整理しています。
Q. FPシミュレーションは複数パターンで比較すべき?
A. 借入額や金利の前提を変えたパターンを並べて見ることで、月々の返済額だけでなく、教育費・老後資金への影響まで立体的に見えてきます。「これくらいなら無理なく返せる」「これ以上は危ない」の境目が判断しやすくなり、予算上限の決め手になります。
← 前の話
第6話(後):70代まで借りられる重さ

次の話 →
第7話(後):9,000万円でも建たない現実

📌 連載の続きを読む

  • ◀ 第6話・後編:FP面談・後編、70代まで借りられるという言葉の重さ
  • ▶ 第7話・後編:FP面談2回目・後編、9,000万円でも希望通りには建たない現実

あわせて読みたい(テーマ別まとめ)

  • ・FP相談まとめ|資金計画の進め方
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✍️ この記事の書き手

いえづくり妻

都市部で土地から注文住宅を建てる40代・4人家族の妻。直感派の私と、調べ始めたら止まらない自営業の夫で、FP相談・土地探し・住宅ローンのリアルを等身大で記録しています。

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いえづくり妻
注文住宅建築中(40代・自営業+パート・4人家族)
はじめまして、いえづくり妻です。都市部で土地から注文住宅を建てようとしている、40代・4人家族の妻です。家族は、何かにハマると底なしに調べ続ける自営業の夫と、感覚で「いいな」を判断する妻、そして子ども2人。賃貸10年の限界を感じたところから、FP相談、住宅ローン事前審査、土地探しと、一つずつ階段を上っています。このブログでは、予算の綱引き、不動産業者4社との面談、見学会で感じたことなど、試行錯誤をそのまま記録しています。同じように「土地から家を建てる」を検討している方のヒントになれば嬉しいです。
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