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住宅ローン事前審査・後編、「もう少し借りられますよ」と言われた日

2026 5/21
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住宅ローン・費用
2026年4月8日2026年5月21日
住宅ローン仮審査の通知書を受け取る夫婦の水彩画
⏱ 読了目安:約12分
いえづくりブログ — 家づくり日記 連載 | 📚 連載一覧
第8話 後編 / 全23話

残り15話

⏱ 読了目安:約9分

「事前審査が通った銀行に、そのまま決めないといけないのか」——手続きが進むにつれ、疑問がひとつ生まれてきました。
この記事は融資面談の後半戦。金利の選択、手付金の流れ、そして「もう少し借りられますよ

妻
「もう少し借りられますよ」という言葉は、嬉しいようで少し怖くもあった。借りられるお金と、返せるお金は違う。

」という言葉で予算がまた動いた日の記録です。

STEP4(住宅ローン・後編)の体験レポートです← 第8話(前):住宅ローン事前審査・地銀

前回のあらすじ

地銀での住宅ローン融資相談に向かった日、夫は「緊張していない」と言いながら廊下で咳払いを2回していました。

夫
「緊張していない」と言いながら、廊下で咳払いを2回していました。

自営業のため確定申告書3期分を持参。面談では預貯金の残高を一切聞かれず、少し拍子抜けしました。ガン団信は40歳以上は対象外——銀行によって商品が違うと初めて知りました。おなかをさすりながら団信の話を聞いていた夫を横目に、「健康診断、早く行ってほしい」と思っていました。

今回は、「もう少し借りられますよ」と言われた後半戦の記録です。

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

  • 変動金利の目安「1.1%台」——銀行員からの提示と、夫が「変動かな」と傾いた理由
  • 手付金は物件価格の5〜10%、数百万円の現金が必要——事前に知っておきたかったこと
  • 「もう少し借りられますよ」で動いた1,000万円——その場で感じたこと、帰り道に感じたこと
  • FPの「9,000万円」と銀行の「1億円」——1,000万円の差をどう受け止めたか

住宅ローンについて体系的にまとめた記事はこちら → 住宅ローン 固定vs変動、自営業の住宅ローン選び体験談【2026年版】

登場人物:直感派の妻と、調べ始めたら止まらない自営業40代の夫。都市部で土地から注文住宅を建てる4人家族の記録です。連載のあらましは 第1話 からどうぞ。

目次

「この銀行に決めないといけないの

妻
「この銀行に決めなきゃいけないの?」という疑問が、面談の間ずっと頭の片隅にあった。紹介してもらったからこそ、断りにくい気がしていた。

?」という疑念

📌 これからFP相談を検討中の方へ

事前審査の後半戦——金利・手付金・予算が動いた日のお金の流れを、FP相談で整理した「上限」と並べて見ると違いがはっきりします。詳細はまとめ記事で。

▶ FP相談の全記録を読む

工務店に紹介してもらった銀行で面談を受けながら、頭の片隅にずっとある疑問がありました。「この銀行に決めないといけないんだろうか」ということです。

後から、工務店の担当者に聞いてみたら、「他の金融機関と並行して検討していただいて構いません」という答えでした。紹介を受けたからといって、この銀行一択で進める義務はない、ということを確認できたのは、大事な確認でした。

ただ、頭の片隅には別の疑問も残りました。ネット銀行という選択肢です。金利だけ見るとネット銀行の方が低いケースも多い。でも、担当者に聞いてみると、注文住宅の場合はそう単純でもないようで、帰ってから改めて調べてみました。

土地を買うときのお金の流れ

妻
手付け金は一旦自分たちで、というのが一番驚いた。ローンが全部まとめて出るわけじゃないんだ、と初めて知った。

——「手付け金は一旦自分たちで」

面談では、土地を購入する際のお金の流れについても説明を受けました。住宅ローンは何段階かに分けて実行されるのですが、一つだけ注意が必要なことがあります。

土地購入時の手付け金は、一旦手元の資金から捻出しないといけないとのことでした。後から融資を受けることはできるようですが、その場では一時的に自分たちのお金が必要になる、ということです。

「え、全部ローンでまかなえるわけじゃないんだ」と思いました。手付け金は物件価格の5〜10%程度になることが多く、数百万円の現金が一時的に動く話です。土地も建物も全部ローンで、と漠然と考えていた自分には、少し意外な話でした。

タイミング 必要な資金
土地購入の手付け金 一旦手元資金が必要(後から融資を受けられる)
土地の残代金 つなぎ融資などで対応
着工金・中間金 つなぎ融資などで対応
引き渡し後 住宅ローン本融資が実行される

金利の話——変動か、固定か

変動金利の基準金利は、各銀行が短期プライムレートをもとに定めるもので、日銀の政策金利の動きを受けて変わります。そこから審査で決まる「優遇幅」を差し引いた金利が、実際の適用金利になります。

今回の地銀で提示された変動金利の目安は、4月以降に借りる場合で1.1%台とのことでした。固定金利の説明も受けましたが、変動と比べるとかなり高く、夫はその場でうっすら「変動かな」という顔をしていました。

ただ、変動金利には金利が上昇するリスクがあります。FP面談のときにも触れられていた話です。「今は低いけれど、将来にわたって同じとは限らない」という前提は、どの選択をするにしても頭に置いておく必要があると思っています。変動か固定かの答えは、まだ出ていません。

📖 住宅ローン選びの全体像

2026年版・住宅ローンの選び方、変動・固定・フラット35を比較

固定vs変動金利の仕組み、125%ルールの落とし穴、諸費用・保証料の全体像、住宅ローン減税の仕組みまで。自営業40代が実際に調べ・体験したことをまとめた一記事。

「もう少し借りられますよ」——予算が、また動いた

面談の終盤、3年分の年収資料をもとに審査のシミュレーションをしてもらいました。担当者から返ってきた言葉は——

銀行員

もう少し借りられますよ。

そのとき夫がした判断を、私は横で見ていました。

FP面談を2回経て、ようやく「9,000万円台」という上限の目安を手に入れたはずでした。それなのに夫は、担当者のその一言を受けて、予算を1,000万円追加することを決めました。

止めませんでした。

止められなかった理由が、夫への同調だけではなかったことは、書いておきたいと思います。モデルハウスを見て、完成見学会を重ねるうちに、私の中にも「いい家に住みたい」という気持ちが、気づかないうちに育っていました。漆喰の壁に手を触れたとき、ピットダウンリビングに足を踏み入れたとき、木製サッシ越しに見えた外の緑——あのひとつひとつが、じわじわと積み上がっていたんだと思います。

だから夫が「1,000万円追加する」と決めたとき、「待って」とは言えなかった。言いたくなかった、という方が正直かもしれません。

最初に工務店の見学に行ったころ、「家ってこのくらいかな」と思っていた金額から、気づけばずいぶん遠いところに来ていました。「高い家ほどいい」とは思っていない。でも、見るものを見るたびに「もう少し」が自分の中にも積み上がって、気がつけば最初の感覚とはかけ離れた数字になっている。それが正しいのかどうか、自分でもよくわからなくなっていました。

帰りの車の中で

夫
帰りの車で、しばらく黙っていた。数字が動くたびに、考えることが増える。でもちゃんと向き合わないといけない。

打ち合わせ室を出て、工務店の駐車場から車を出したのは夕方でした。

少し走ったところで、夫がぽつりと言いました。

夫

1億円だって。返済できるのかな……。

私は何も言いませんでした。言葉が出てこなかった。

返済できるのか、と問われたら、「できる」とは言い切れない。でも「できない」と言いたいわけでもない。1億という数字が、口に出された途端に急に現実の重さを持ち始めたような感じがしました。

車の中はしばらく静かでした。ふいに夫が計算を始めました。

夫

でもさ、断熱性能の高い家なら光熱費が月1万浮くとして、30年で360万——

妻

今その話する?

夫

……ごめん、現実逃避かもしれない。

苦笑いしていました。それ以上は何も言いませんでした。

「億」という単位のお金を、自分たちが借りようとしている。そのことを、2人でただ、静かに受け取っていました。

後日――「9,000万 vs 1億」の差は、立場の違いだった

帰宅して何日か経ってから、夫がノートを広げて計算してくれました。FPは固定2%で9,000万円、銀行は変動1.1%台で1億円。35年返済の月返済額に直すと、それぞれ約30万円と約29万円。月の返済額で比べると、ほぼ同じでした。

違っていたのは前提の金利と、何より見ている人の立場でした。銀行も、金利が上がるリスクは当然織り込んでいます。審査では現状の金利よりも高めの金利でストレステストをかけて、その上で「貸せる上限」を出している。一方FPは、家計全体――教育費、老後資金、NISA、もしものとき――を含めて「我が家が無理なく返し続けられる上限」を出してくれる。

同じ我が家でも、銀行とFPは違う問いに答えていたのです。銀行は「当行から貸せるか」、FPは「この家庭が安心して返し続けられるか」。出てくる金額が違うのは当然のこと。「銀行が大盤振る舞い、FPが渋い」と単純に対比していたのは、私たちが勝手に並べていただけでした。

それでも、変動1.1%の1億円は、金利が動けば月返済も動きます。1億円・変動が2.0%まで上がれば月返済は約33万円、3.0%まで上がれば約38万円。固定2%の9,000万円は、何が起きても月30万円のまま。「貸せる上限」と「安心して返せる上限」――どちらの数字を自分たちの上限にするか。それは結局、誰かが決めてくれることではないのだと、夫のノートを眺めながら思いました。

このブログでは、注文住宅の家づくりに役立つリアルな体験談を発信しています。
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💰 変動か固定か——判断のポイント
  • 変動金利1.1%台の提示。固定との差を見て夫は変動に傾いたが、将来の金利上昇リスクは残る
  • 手付金は物件価格の5〜10%、数百万円の現金が必要。全額ローンでまかなえるわけではない
  • FPが出した9,000万円と銀行が出した1億円——1,000万円の差は「借りられる額」と「返せる額」の違い

📌 次にやるべきこと:住宅ローンの金利・審査・返済計画を体系的に学びたい方はこちら。
👉 住宅ローンまとめ|固定vs変動、自営業の住宅ローン選び体験談

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筆者より一言

「もう少し借りられますよ」の一言で動いた1,000万円。「9,000万 vs 1億」の差は、銀行とFPの立場の違いだったと、後日ノートを広げてやっと整理がつきました。

📚 シリーズ別まとめ記事(ピラーページ)

家づくりの全テーマを5つの総合ガイドにまとめています。気になるテーマから読み進めてください。

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💬 よくある質問

Q. 「もう少し借りられますよ」と言われたら?
A. 銀行は「貸せる額」を出すので、無理なく返せる額(FPシミュレーション)と比較するのが大事です。我が家もこの言葉で予算が1,000万動きかけたところを、改めて整理し直しました。
Q. 変動金利と固定金利、どっちを選ぶ?
A. 我が家は変動1.1%台の提示を受けて、夫が変動寄りに傾きました。ただ将来の金利上昇リスクを織り込むのが前提です。判断軸は住宅ローンまとめで整理しています。
Q. 土地購入時の手付金はいくら必要?
A. 物件価格の5〜10%、数百万円の現金が一般的です。フルローンでも手付金は一旦自分で出す必要があるため、現金預金の確保が事前審査と同じくらい大切と教わりました。
← 前の話
第8話(前):住宅ローン事前審査・地銀

次の話 →
第9話:住宅ローン事前審査に通過!

📌 連載の続きを読む

  • ◀ 第8話:住宅ローン事前審査を地銀でやってわかったこと、持参書類と団信
  • ▶ 第9話:住宅ローン事前審査に通った!承認まで12日の流れと通知書の中身

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✍️ この記事の書き手

いえづくり妻

都市部で土地から注文住宅を建てる40代・4人家族の妻。直感派の私と、調べ始めたら止まらない自営業の夫で、FP相談・土地探し・住宅ローンのリアルを等身大で記録しています。

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いえづくり妻
注文住宅建築中(40代・自営業+パート・4人家族)
はじめまして、いえづくり妻です。都市部で土地から注文住宅を建てようとしている、40代・4人家族の妻です。家族は、何かにハマると底なしに調べ続ける自営業の夫と、感覚で「いいな」を判断する妻、そして子ども2人。賃貸10年の限界を感じたところから、FP相談、住宅ローン事前審査、土地探しと、一つずつ階段を上っています。このブログでは、予算の綱引き、不動産業者4社との面談、見学会で感じたことなど、試行錯誤をそのまま記録しています。同じように「土地から家を建てる」を検討している方のヒントになれば嬉しいです。
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